2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

地球温暖化への異論を考える (最終回)

今日の写真はサロマ湖です。原生花園入り口のセンター付近で撮りましたので、湖の広さは出ていません。海への開口部近くだともっと広々した水面が見られるのですが、この日は100キロマラソンが開催されていて、自転車でそちらへ行くことは禁じられていま…

心の中の原風景

一枚目の写真は花期の終わりにさしかかっているエゾノコリンゴ、二枚目はまえに曇天下の写真を載せたセンダイハギ、三枚目と四枚目はヒオウギアヤメです。 この日のワッカ原生花園は野の緑と空の青が勝って、花の色は控え目でした。華やかさからいえば小清水…

地球温暖化への異論を考える (3)

今日の写真は、サロマ湖が袋状に入り組んだところに近いワッカ原生花園の一部、陽を浴びたエゾスカシユリ、オホーツク海岸砂浜のハマボウフウです。 い砲弔い董わたしもそうでしたが、専門家ではない普通の人はたいてい、異常気象が増えているとか、すでにい…

マイクル・クライトンの反論

まずワッカ原生花園の写真を見てください。だいだい色はエゾスカシユリ、黄色いユリに似た花はゼンテイカ、紫はハマナス、紺色はヒオウギアヤメ、房状の黄色はセンダイハギです。個々の写真はまた別の日に。 (承前)マイクル・クライトンは5点セットのすべて…

地球温暖化への異論を考える (1)

いま室内気温は28度。ワッカ原生花園のさわやかな風が恋しい! というわけで、まずはオホーツク海の写真を3点。 地球温暖化をめぐって、どういう政策が望ましいかという各論についてはさまざまな意見がありますが、総論として聞こえてくる見解はたいてい…

竜宮街道の乾いた海風

竜宮街道という名前の由来は写真の看板に書いてあります。読めますか。午前中ワッカ原生花園を再訪し、花々と緑が光る竜宮街道を歩きました。上着を脱ぐと、オホーツク海の風が、歩き続けて汗ばんだ体を、たちまち乾かしてくれます。海と湖に挟まれているの…

自然保護のカナメは格差緩和

また堅い話に戻ります。そういうことは第二部じゃないのかと思う人がいるかもしれませんので、ちょっと一言。第一部と第二部のちがいは、わたしの基準としては、「わたし」が主語になる文章が多いか少ないかです。第一部ではわたしの感想が中心です。第二部…

庭に咲いた毒の花

堅い話が続いたので、裏庭の小さな草花のことでも。あちこちに出てきて、ずいぶん長く咲き続けている、黄色い花があります(最初の写真)。群れ咲いた色合が雨の日に窓から眺めても鮮やかなので、草取りの対象からはずしてきました。さつき、さんざん迷ったあ…

「ありのままの自然」という幻想

最近の美幌では朝3時を過ぎると明るさが増します。夕方は、6時にはカーテンを閉めて一杯やり始めますので、確かなことはわかりませんが、暗くなるのは8時近いような気がします。写真は朝3時半から4時ごろの朝焼けです。トイレから外を見たら太陽が後ろ…

一方向の議論は危ない

マイクル・クライトンという名前に心当たりはありますか。すぐyesと答えた人、あなたは見てますね。そうです、それ自体一つの産業といえるほど世界中で売れているアメリカのテレビ・ドラマ、ERのプロデューサーです。わたしは知りませんでしたが、彼は小説家…

自分で育てたほうれん草は

北海道に梅雨はないと言いますけど、ここ2週間くらい曇りや雨で気温の上がらない日が多く、庭に下ろしたトマトの苗はなかなか大きくなりません。青ジソもサンルームに残した分は順調で、もう何度か味わいましたが、畑に移した分は少しも大きくならず、色もく…

寒い寒いサロマ湖だった

原生花園(人の手が加わらない自然の花園)としては小清水が有名だけど、サロマ湖とオホーツク海の間にほそながーく横たわるワッカ原生花園のほうが、何倍も規模が大きいみたい。今日は6時前に家を出て、見に行ってきた。一番いい季節にいい場所に行こうと思っ…

花は次々

蕗の薹から始まって、道東の街にも野山にも、次々咲き代わり、花々が絶えません。エゾムラサキツヅジはようやく終わろうとしていますが、代わって赤や黄色のツツジ(写真)が公園や庭を彩っています。野菊でしょうか、白い花(写真)は、街路樹の根元にも家々の…

農民的節約と情報時代の経済価値

釧路湿原に遊んでわたしが使ったお金はだいたい1万5000円。その対価として得られたのは、わたしの気持ちの満足だけで、財産や体力のような、モノとしては何もありません。国民年金が唯一の収入ですから、個人的にはかなりのぜいたくということになります。江…

これで民宿 ?

第一部 わたしは「民宿」で検索して、この日の宿「釧路湿原パーク憩いの家かや沼」を見つけ、予約したのだ。泊まってみたら、6畳から10畳の客室18、広間が3つに会議室1つ、外からの客も利用できる売店と食堂、それに立ち寄り入浴客のための休憩室もついた、…

カッコウが静寂を深め舟下る

第一部 アレキナイ川から釧路川に入ると雨はやむ。カヌーは緩やかな流れに乗って川を下る。蛇行で浅くなっているところでは波が舳先に当たってざわめくものの、たいていは水音がない。水面は緑に白とわずかな茶を混ぜたような深い色で、とろりと鎮まっている…

オジロワシと青サギ

第一部 小雨が降り始めるなか、救命具とカッパをつけて、いよいよ出発。3人連れの家族が乗った小型カヌーが先に出て、すぐに見えなくなりました。中型に乗り合い5人、わたしのほかには、中年の娘と老齢の母親、友人らしい中年女性の、二組です。塘路湖では…

塘路湖のほとりで

第一部 まだ釧路湿原の話題が続きます。11時ごろ細岡からカヌーの出る塘路湖畔に移動しました。乗船は12時半ですから、ゆっくり腹ごしらえして周辺の散歩をしました。観光施設館では釧路湿原の四季を映したきれいな映像を上映していました。観客はわたし一人…

細岡の散歩道

釧路湿原の話題を続けます。391号線から細岡展望台に導くのは、はじめは達古武(たっこぶ)沼に沿っている広い道です。この辺にはモリウツギの白い花とサンザシの赤みを帯びた花が咲いていました。カヌーから見える湿原を緑以外で彩っていたのが、この二つので…

釧路湿原を一望して

湿原を見晴らす場所としては、釧路と鶴居村を結ぶ53号線沿いの展望台が有名だが、ここは釧路川から遠すぎて蛇行の様子があまりよくわからない。391号線で塘路湖を過ぎ釧路に近づいてから、細い道を入っていく細岡の展望台は、湿原を貫く釧路川を展望す…

霧を抜け緑のアーチへ馳せくだる

昨日、朝6時50分に家を出て釧路湿原に向かって出発。天気は曇り。お気に入りの白樺並木を過ぎて美幌峠に近づくにつれ、霧が濃くなる。まるで濁った水をかき分けて進む気分。2・3メートル前に次々現れるセンターラインの、曲線をはずさないようにじっと…

小さなスミレも集めてみれば

庭を草ぼうぼうにしておくわけにもいかないから、草取りをしなければと思ったが、花と雑草を一株一株見分けながら抜いていくのもたいへんだ。そこでまずスミレを一箇所に集めることにした。ばらばらなときには可憐という感じだったが、集めてみたらけっこう…

とど松の床屋をやった

庭にある松、たぶんとど松だと思うけど、好き勝手に枝を伸ばしてむさくるしいので、剪定ばさみと、のこぎりと、高枝バサミを動員して、刈り込んでやった。庭木の剪定なんてはじめて。下のほうの枝は全部落として、上の枝は伸びているやつを摘んだ。何本も絡…

煮込みうどんの楽しみ

このところ毎日朝か昼は煮込みうどんを食べていました。ささがきにしたごぼう、さいころに切ったにんじんと大根、それに冷凍の小粒サトイモを、たっぷりゆでて冷蔵庫に入れておきました。腰の強いうどんかきしめんを用意し、美幌産の豚肉かあげを入れて、野…

花咲き移る丘

ウチから車で20分ちょっとのところに、北見市営のフラーワー・パラダイスという公園があります。五年前までは有料だったけれど、いまは無料だと管理人が話してくれました。「半月ほど前にきたらすばらしかったのに、千島桜、中国桜、エゾ山桜、エゾムラサ…

昼間の酒はよく回る

いま酔っぱらって書いています。隣組の「花見」と称する飲み会がありました。別に花の盛りというわけでもないし、花なんかだれも見ていません。みんなで食べ、飲み、しゃべることが目的です。夫婦が3組、片方だけが3人、それに単身者のわたしが一人。昼の…

わが庭にブドウ芽吹かず

第一部 ウチの畑に芽吹くもの:青ジソ、トマト、ほうれん草、みんなみんなまだ小さい。いちご:5・6個つけた赤い実を、先に小鳥に食べられて、味わったのは一つだけ。かぼちゃ:8個の種を埋めたのに、芽を出したのはただ一本。果物の木:スモモ二本にさく…

冬でも室内が快適な理由

第一部 道東は月曜あたりから雨模様で寒い。いま足の下に電気ストーブを置いて書いています。30度を超す日があるかと思えば、室内でも夜は10度近くまで下がったりします。おととい暖房をつけなかったら、昼間なのに12度くらいでした。冬でも屋内を25…

網走川の豊かな恵み

第一部 雨上がりのぬれた草をかき分けて網走川の水辺に立ったら、いきなり対岸に大きな白い鶴が見えました。あまり大きいので最初は木を彫った置物かと思ったのですが、カメラを向けたとたん飛び立ちました。きちんと拡大してピントを合わせる余裕がありませ…