地球温暖化への異論を考える (1)

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 いま室内気温は28度。ワッカ原生花園のさわやかな風が恋しい! というわけで、まずはオホーツク海の写真を3点。

 地球温暖化をめぐって、どういう政策が望ましいかという各論についてはさまざまな意見がありますが、総論として聞こえてくる見解はたいてい同じです。支配的な総論を、以下の5点にまとめてみましょう。〇唆罰很唇文紊凌祐岾萋阿廼?っ罎硫甲伐愁ス、特に二酸化炭素の濃度が急激に増加している。△修侶覯漫地球の気温が上昇している。5げ江緇困郎8紊泙垢泙慌誕する。い修侶覯漫海水面上昇やさまざまな異常気象がおきる。イ靴燭って、二酸化炭素排出量を削減する努力が必要である。
 欧米や日本では、環境運動家はもちろん、言論界の指導者、官僚、政治家で、この5点を認めない人を見つけるのはなかなか難しいと思います。いまや経済指導者でも、ブッシュ大統領でさえも、認めるようになっています。テレビや新聞で異論が紹介されている例を、わたしは知りません。第二部で温暖化を論じたとき、反対論の論旨を知りたかったのですが、資料は見つけられませんでした。ただ、日本の科学者の見解にはかなり微妙なニュアンスが感じ取れます。
 アメリカではブッシュ大統領の一期目に、人為的温暖化論反対の科学者が勢いづいた時期があったようですが(このときも日本のマス・コミは反対派の主張の中身はほとんど伝えなかった)、今では彼らの発言機会はほとんどないか、嘲笑の対象となるかだけのようです。日本でも、伊藤気公紀という人が、5点セットへの疑問を含む本『地球温暖化』(日本評論社)のなかで、冗談めかして、こんなことを言うと大学の職が危なくなるかもしれないと、ほのめかしています。マイクル・クライトンは、「地球温暖化を率直に批判する者の多くが、引退した教授である」、と書いています。地位や立場に配慮することなく自由に言えるのなら、5点セットへの異論を公表する科学者はもっと多くなるのでしょうか。(続く)