砂湯のツグミ
まりさん、予め避けることができない悪い事態は、どうせ起きた後で苦しむのだから、事前に思い悩んで2度苦
しむことはない、これがわたしの人生哲学です。原発事故で最悪の事態は、原子炉や貯蔵槽で核燃料が臨界に
者たちは最悪でもそれだけは避けようと四苦八苦しているのでしょう。わたしは彼らの努力が実ると、いまのとこ
ろ思い込むことにしました。
能性のことは、あまり聞こえていませんでしたね。どうしてなんだろー。
廃止しなくては。喉もとを過ぎれば、今度こそ安全な設計で再建するなどという声が強くなるかも。警戒しなくて
は。
湖畔にお湯が湧き出していますから、地熱が高いのでしょうか。砂湯のキャンプ場は2月のうちに地面がずい
ぶん露出していました。そこの陽だまりのなかをたくさんのツグミが餌を探して走り回っています。夜にはまだ零
下20度近くになる頃です。それでもこのあたりの晴れた日の昼は、春のような陽気になって地面の虫たちもうご
めきだすのかな。だとすれば、寒い冬を耐えている小鳥たちに恵みの餌場ですね。