アカゲラのメスは地味
そらさん、入梅ですか。こちらは梅雨がないのはいいけれど、しばらくは暑い日寒い日が入り混じります。昨日
は半ズボンになっていたのに、いまはストーブをつけています。
歌舞伎で隈取をしたような顔つきも、背中の模様や尻尾の赤みもたしかにアカゲラだけれど、頭が赤くないな
ーと思っていたら、メスはこうなんだとか。野生の動物だとおしゃれするのはオスで、メスのほうが地味なケース
が一般的みたい。子を産む性はでんと構え、オスは選んでもらおうと必至でアピールするのでしょう。メスの選好
の結果として性淘汰が起きて、オスが派手になったと説明されていますよね。
アマゾンの森の民・ヤノマミはもともと、オトコはペニスを縛った紐を腰に結んでいたとか。これもオンナに選ん
でもらうためでしょう。生まれた嬰児をそのまま精霊として送る(嬰児殺し)か、ヤノマミ(ヒト)として受け入れるか
は、産んだ母一人が選択するのだそうです。太古の昔からそうだったのか、文明に追われて厳しくなった環境で
人口調節の必要からできた習慣なのかはわかりません。ただ母の決定に委ねられ、オトコの長老や夫がまった
く関与してはならないというのは、生む性に対する畏敬からでしょう。
文明以後はオンナのおしゃれのほうが目立つようになりました。でも最近はおしゃれしたオトコをオンナが鑑賞
する風潮もあるみたい。これも文明が転換期にある兆しの一つかも。