空から見た北海道の山  弱る太陽

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 先月29日、富山に向かって出発した日、女満別から札幌に向かう空の旅で、下から仰ぎ見るだけだっ

た山々を上から見下ろすことができました。旭川上空あたりは離陸態勢と着陸態勢の中間でしたので、乗

務員に確認して窓から撮影しました。視界が楽しめたのはこの一便だけで、他の三便は天候や席の関係で

ダメ。飛行機が初めてというわけではないのに、条件さえよければいつも窓にかじりついています。輝く

雲海も、ミニチュアみたいな湖、川、山、森、田畑、人家なども、見逃すのが惜しくて。我ながら小さな

子みたいですね。


 朝日新聞(09.6.2)で、「弱る太陽」という記事を読みました。太陽活動が200年ぶりに低下してい

て、ミニ氷河期になる危険が指摘されているそうです。17-18世紀のミニ氷河期は70年間続き、イ

ギリスでテムズ川が凍り、日本でも飢饉が頻発しました。

 今後何年も黒点が減少したままなら、温暖化ではなく寒冷化の対策が必要になります。わたしが初めて

温暖化を警告する少数の専門家の見解に注目したのは、20ほど前だったでしょうか。その頃は世間やメ

ディアでたまに話題に上ることがあっても、杞憂を笑う傾向が主流でした。今では、儲けたい人々に利用

されるほどの、「常識」になっています。

 右を見たり左を見たりして多数派に雪崩をうつ人々の感覚とはちがって、未来は不確定であり予測は確

率です。どちらに変わっても対応できる懐の深さこそがだいじなのではないでしょうか。以前からわたし

は、緊急ではないのかもしれないが、氷期の再来も視野に置くべきだと言ってきました。この記事は緊急

である可能性を告げているようで、気になっています。

 寒冷化が問題だとなれば、二酸化炭素排出削減は気にしなくていいことになります。しかし、ストッ

ク・エネルギーが希少になっている事態は変わりませんから、新エネルギー開発の手を緩めるべきではな

いでしょう。わたしたちに都合のいいように気候をコントロールするには、これまで以上の広く深い理解

と技術が必要になるのでしょうね。ヒトがもっと賢くならないと文明は生き残れないということ。