屈斜路湖畔のキタキツネ
たわっていました。帰りには道路わきに寄せられ、群がるカラスの嘴の先に傷口が見えています。死体が
他の命を養うのは自然界で当たり前とわかっていても、無残に感じる気持ちが湧きます。犬、猫、キツネ
が道路で何度も車に轢かれ、ぼろきれのようになっているのはよく目にします。今回の鹿にもっと強い何
かを感じたのは、自分と同じほどの大きさの体がカラスむさぼられていたからでしょうか。道路管理車に
出会いましたので、食べつくされる前に片付けられるでしょう。
湖畔道路でキタキツネを見かけ、車を停め窓を開けてカメラに収めました。前に雪の美幌川原で見たキ
ツネは、金色に輝く毛皮がよく肥えた体を包んでいました。きのう見たのは、毛が生え変わる時季なのか
汚い色をして、やせています。でも、それが野生的な精悍さを現してもいるような。家の付近でも時々見
かけるのですが、たいていカメラを構える間もなく遠ざかってしまいます。じっくり撮るには車の中のほ
うがいいようです。
砂湯近くの林で小鳥を撮って、帰りに湖畔林道に寄りました。ちょうどコゴミの最盛期でいくらでも採
れます。すでに誰かに折られた跡も残っていました。でも、よほど大人数で繰り出さない限り旺盛な繁殖
力に影響はなさそうです。このあたりでは、タラの芽、ギョウジャニンニク、ワラビは欲しがっても、コ
ゴミやフキノトウには関心のない人が多いようです。それでも、コゴミを売っている店はあります。一握
りで120円くらい。きのうわたしは大なべで2回に分けてゆでました。さて、食べつくすことができる
のでしょうか。