盛り上がる氷の形

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 流氷原に盛り上がった氷をよく見ると、ソファーや棺を思わせるものがあったりして、形はいろいろで

す。放映された火星や月の表面にも似た地形があったような。


 先月ユネスコ世界遺産調査団の一行が知床の評価に訪れました。2月下旬は海面がほとんど開いていま

したので、彼らは斜里の海を見て温暖化の脅威を語ったとのことです。きのうは紋別から根室まで沿岸の

視界一杯に氷原が広がり、釧路沖の太平洋側まで流氷が南下していたようすが発表されています。いま訪

れたら違う感想になったかもしれません。

 今朝の新聞が報じていました。ベネチア、ネパールの氷河、デンマークフィヨルド南アフリカの植

物保護区、キリマンジャロインドネシアのコモド、グレートバリアリーフサンゴ礁、ペルーのチャン

チャン遺跡などの世界遺産で、温暖化の悪影響が懸念されている、と。知床はそのどれよりも温暖化に脆

弱だと書かれています。そうでしょうね。流氷が衰退すれば、オホーツク海の酸素濃度とプランクトンが

減少し、シャケの遡上などが弱くなって、従来の陸上動植物がくらしにくくなります。地域の生態系全体

が変われば、世界遺産の価値はなくなるでしょう。そう思うと、いま続いている流氷の勢力増強が少しだ

け心強いような。