北浜の白い波

takeさん、そそり立つ岩石と紅葉のコンビネーションが素敵ですね。寒さに弱いとのことですが、わたしは本州

の湿気が苦手で、30度を超えても風がさわやかなこのあたりの空気が気に入っています。冬でも気密性が高い

室内や寒冷地仕様の車内は快適ですよ。

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 網走から知床に続く海岸線は滑らかな弧を描いています。その途中、網走と斜里の中間にあるのが北浜海岸

です。車で砂浜に出る道があって、2月にはまじかに流氷と接する絶好のポイントになります。釧網本線の知床

斜里―網走区間オホーツク海のすぐそばを走り、季節には流氷ノロッコ号が運行されます。北浜駅の構内に

は木組みの展望台があって、ノロッコ号の乗客はそこに登って氷原を眺めます。駅は今は無人で、ひなびた感じ

の食堂が営業しています。狭いけれど本格的な洋食が食べられるのだそうです。

 今の時季、流氷はまだまだ先だけれど、遠い沖から次々白い波が走り寄せて、もう冬の雰囲気です。波打ち際

の空にはカモメの群れが。波に翻弄されて浮き上がる小魚を狙っているのでしょうか。もう少しすると海岸近くか

らしだいに海水がシャーベット状に凍ります。波にもまれながら集まって蓮の葉状に固まって沿岸氷となり、南下

してくる流氷と合体する頃には視界一面が氷原になります。もっとも気候温暖化の影響で、海面の見えなくなる

日数が少なくなりました。ぶつかり合って乗り上げた、ごつごつと起伏に富む荒々しい風景は、もう記憶だけに。

さびしいことです。