クマネシリ山塊

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 左奥に頂上だけ見えているのがクマネシリ岳(本クマ)で、言葉の由来はアイヌ語で「物干しのようなも

の」という意味だとか。三国峠と反対の東側から見ると、尾根が平らに長くつながっているところから、

物干し竿を連想したのでしょう。中央の二つの峰の右が西クマネシリ岳、左がビリベツ岳で、十勝の人は

二つ合わせてオッパイ山と呼んでいるようです。本クマから撮った写真を見ましたが、頂上が乳首のよう

に突き出していました。右に伸びているのが南クマネシリ岳です。

 山の名前だけでなく地名にもおもしろいものがたくさんあります。北海道ではアイヌ語から来ているこ

とが多く、もとの意味がわかると、命名した人たちの生活感情に触れるような親しみを感じます。内地で

も地域のくらしや歴史にもとづく地名がたくさんありました。過去形で言ったのは、市町村合併などで、

その多くが失われているからです。わたしの少年期の記憶に残る蘆が崎村は消えました。一時期住んだ浅

草一帯でも、例えば日本堤や聖天町のような、江戸時代のくらしにつながる地名が、西浅草などという機

械的なものになっています。本当は地名も文化なのに。