浮島湿原
って来ました。層雲峡のある上川町と網走支庁管内の滝上町の境界線に位置する、標高千メートル前後の
高層湿原です。6月に何度か歩いた釧路や霧多布で、展望の開けた広い湿原に目がなじんでいます。ここ
は林道から緩やかな山道をだいぶ登った先の奥深い森のなかで、湿地そのものは一周20分ほどで狭く感
じられました。なんだか北海道らしくないような。それで40年以上前に登った苗場山と会津田代山を思
い出しました。遠い記憶ではっきりとは覚えていませんが、やはり頂上近くにいくつもの小さな沼が点在
していた、と。
でも、標高は内地の二つの山の半分ほどです。北国ですのでこの高さでも気温が低く、枯れた植物が腐
らずに炭化して堆積したのでしょう。浮島湿原には沼に70個余の島が浮いているのだとか。二人とも初
めての場所です。風が吹かないので漂う気配もなし。棒でもあったらつついてみたかったけれども、適当
なものがなくて。見ただけでは、浮いているのか沼底につながっているのかわかりません。もっとも、こ
の地名は誰かが確かめてつけたのでしょう。浮いているのだと思うことにします。エゾ松林に囲まれた静
寂の地でした。