浮島湿原

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 7月5日、前の家のご主人に天塩岳の登山口を確かめに行くついでがあるのでと誘われ、浮島湿原に行

って来ました。層雲峡のある上川町と網走支庁管内の滝上町の境界線に位置する、標高千メートル前後の

高層湿原です。6月に何度か歩いた釧路や霧多布で、展望の開けた広い湿原に目がなじんでいます。ここ

は林道から緩やかな山道をだいぶ登った先の奥深い森のなかで、湿地そのものは一周20分ほどで狭く感

じられました。なんだか北海道らしくないような。それで40年以上前に登った苗場山会津田代山を思

い出しました。遠い記憶ではっきりとは覚えていませんが、やはり頂上近くにいくつもの小さな沼が点在

していた、と。

 でも、標高は内地の二つの山の半分ほどです。北国ですのでこの高さでも気温が低く、枯れた植物が腐

らずに炭化して堆積したのでしょう。浮島湿原には沼に70個余の島が浮いているのだとか。二人とも初

めての場所です。風が吹かないので漂う気配もなし。棒でもあったらつついてみたかったけれども、適当

なものがなくて。見ただけでは、浮いているのか沼底につながっているのかわかりません。もっとも、こ

の地名は誰かが確かめてつけたのでしょう。浮いているのだと思うことにします。エゾ松林に囲まれた静

寂の地でした。