藻琴山 連想検索

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 ゆめラジさん、通勤に2時間かかるのでは大変ですね。ぜひこちらに来る機会を作って、のんびりした

時間をもってください。いっしょにカヌーで釧路湿原の川下りをしましょうか。

 消え残る雪の形が農事の合図になる山が各地にあります。このへんでは藻琴山がそうなようです。山頂

にどんな模様が現れたら、ビートの植え付けがはじまるのでしょう。


〔連想検索〕

 岩波書店から出ている雑誌『科学』07年4月号の「検索から連想へ」(高野明彦)によれば、高野たち

は従来の検索を補うシステムの構築をはじめている。その要点は次のようになるだろうか。(勝手に切り

取った部分を、わたしの言葉で言い換えています。正確な表現は、雑誌の他にインターネットにもありま

すので、そちらへどうぞ。)

 新聞記事のようにわりあいボリュームがある文書を質問として入力すると、使われている言葉の頻度を

計算し、類似語が使われている関連文書を検索して、関連語を抽出する。質問文のテーマに精通している

人が、入力された文書を読んで思いつく言葉を返してくれるのと似ている。質問者は返された言葉から、

自分が忘れていたり思いつかなかったりした視点に気づき、その言葉に関連する資料にアクセスできる。

システムは連想計算というアルゴリズムに基づいて構築される。

 GoogleでもYahooでも、検索はキーワードで行われる。試しに「中国 経済 成長 言論 自由」を入

力してGoogle でand検索してみたら、28万1千件ヒットした。「中国」だけだと、9億件以上になる。

すべてに目を通すことは不可能だ。せいぜいトップから数十件アクセスし、自分の仮説を裏付ける資料が

ひとつか二つ見つかればよしとするしかない。資料の信頼性については、アップ元の名前を見て、ユーザ

ーの経験から判断する。このやりかただと、より適切でより客観性のある資料を見落とす可能性がある。

さらに、検索対象はアクセス件数が多い順に表示されるようだ。歯切れのいい(感情丸出しの)中国批判あ

るいは罵倒に人気が出れば、そういう見解が上位に表示される。コピー&ペーストで感情的な議論が増殖

するサイバースペースがあるかもしれない。

 『科学』の記事で高野は、コンテンツの信頼性を考えると、百科事典や専門辞典、あるいは新聞記事か

ら入るのがいい、と言う。複数の辞典などで関連語の記述を比べ、興味深い記事にリンクされているサイ

トへ進むことになる。高野たちの構想が全面的に実用化されれば、自分の主張を客観的に吟味して深める

ための道具に使えるような気がする。現在は想・IMAGINE(http://imagine.bookmap.info/)のタイトルで

部分的に無料公開されている。そこでは、テーマを文章で入力すると、関連する新書名、提携している図

書館の蔵書名、ウィキペディアの項目が、(たぶん関連が深そうな順に)提示される。興味を引かれるもの

をクリックして、それぞれのサイトを開くことができる。