雪花
まりさん、「奥様は魔女」懐かしい番組です。ハノーファの街は電飾で飾られても落ち着きがあるような。
花咲爺さんが撒いた灰は雪で、咲いたのは雪花だったりして。林間にはまだくるぶしほどしか積もっていなか
ったので、スパッツもつけずに歩いてみました。履いていたのは足首にぴったりの短いブーツ。靴の中は濡れま
せんでした。キツネの足跡しかない新雪を踏むのは、でこぼこに固まった雪道を歩くよりいい気持ちです。
新聞やテレビのニュースを見ていると気分が沈んでしまいます。でも林のなかでおもしろい雪の造形を探してさ
まよっているあいだは、いやなことを忘れていられます。目の前にある自然の景物と対話していると、意識がやや
やこしいヒト社会から抜け出して、シンプルになるような。