小粒なダイヤをこぼしたように

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 サイタマンさん、ハマボウフウ見つかるといいですね。本州では乱獲と砂浜の減少でいまや高級野菜の

扱いみたい。夏だと天ぷらや酢味噌和えにもできる若芽には遅いかも。根は味噌漬けにして食べたり、乾

燥させてせんじ薬や入浴剤として使われたりするようです。


 きのう朝は零下10度近くまで冷え込み、一面真っ白でした。陽が射すのを待ちかねて、カメラを手に

公園から美幌川土手に。被写体にしにくい枯枝・枯草・水溜りも、雪や氷に飾られるとおもしろい造形を

見せてくれます。白一色で単調かと思ったのに、低い陽光を受けて赤、青、銀色に輝いています。まるで

小さなダイヤを撒き散らしたようです。歩くときらめきが変化し、わたしのカメラとウデではとても表現

し切れない華やかさでした。冒頭の写真をクリックして拡大していただければ、片鱗だけは伝わるでしょ

うか。

 わたしは高校を終わるまでの8年間雪国でくらしました。同じ雪国でも、本州裏日本の冬とオホーツク

地方の冬では印象がずいぶんちがいます。向こうでは雪が湿っている上に、冬の盛りにはほとんど明るい

陽が射すことがありません。多い年には4メートル、少なくても2メートルは積もります。暗い空の下で

白い視界に迷って細い踏み跡をはずせば、腰まで埋まります。スパッツなど手に入りませんでしたから、

長靴や藁沓に雪が入って足が凍えます。特別な用でもなければ、籠ってコタツで丸まっているのが安全で

す。春が近づいて融けかけた雪原の表面が硬く凍るまでは、雪景色を楽しむ気にはなりませんでした。

 このあたりでは、-30度近くまで冷え込むこともある気温が、氷や雪を素材に変化に富む景物を見せ

てくれます。冷えた日は明るく晴れることが多いので、最近のすぐれた防寒衣服で身を包んで飛びだせ

ば、被写体に事欠きません。もうすぐオジロやオオワシも姿を現すことでしょう。