この海の色


 サイタマンさん、有舌突頭器だと根元に突起がありますから、割った柄の先に差し込んで丈夫な樹皮か獣の皮

の紐で、締め付けて固定したのでしょうね。それだけだと獲物などに刺さったのを抜くとき、取れてしまうような気

がします。石に穴を開けて目釘を通すことはしなかったと思うけど、他にどんな工夫があったのだろう。アスファ

ルトなどの接着剤を使ったのかな。

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 秋晴れの輝く陽の下で、紋別オムサロ原生花園の海は黄緑と濃い青の二色にあざやかに染め分けられていま

した。黄緑が広がるなかにちょっとだけ濃紺があると思ううちに、今度は青が優勢になるなど、色模様はめまぐる

しく変化します。黄緑は海の表面に浮いていて、波やうねりのままに流されたり広がったりを繰り返しているようで

す。とすれば、この色の正体はプランクトンの集合体なのでしょうか。そう思ってみると沖に白い鳥が集まってい

るような場所があります。打ち寄せる波さえなんだか緑がかっているような。

 以前は、南の島は果物や魚介類が豊富で額に汗して働かなくても飢えることはない、みたいなイメージがあり

ました。でも実際の熱帯は、果物はともかく、海に魚は乏しいのだとか。そういえば、クジラが集まって体力を回

復する海域は高緯度地帯にあります。わたしが海の緑に気づいたのは、北海道に来てオホーツク海や太平洋東

部海岸を見たたときでした。沖縄ではどうなのでしょう。アムール川などの大河がユーラシア大陸の奥から運ん

できた有機養分を海に提供し、それがプランクトンの大発生につながる、と。テレビか何かで見たのかな。流氷が

プランクトンを北海道近海にもたらす、とも。とすればこの日わたしが見たオムサロの海の色も、流氷岬の標識

が立つこの場所にふさわしいものかも。