色づきはじめたサンゴソウ
秋晴れの空に誘われて紋別を海岸草原訪ね、帰りにキムアネップ埼に立ち寄りました。サンゴソウが色づきは
じめていて、次々に車が来て写真を撮っては帰っていました。アッケシソウのほうが正式名称なのかな。ただ、こ
の名の由来となった厚岸湾では衰退してしまったようです。このあたりでは卯原内が一番知られていますが、今
年は棲息域が例年よりだいぶ減っているとか。増やそうとして手を入れたのが裏目に出たみたい。原因を調査中
と、フリペで読んだ記憶があります。来年は回復するでしょうか。
ユーラシアや北米の寒冷地で見られる塩生植物です。本州にもあるけれど、絶滅が危惧されているようです。
塩分濃度とか湿り具合とか土質とか日当たりとか、けっこう気難しい植物なのかな。キムアネップの様子からす
ると、人による開発の手がまだ及んでいない荒れた湿地が好きなのでしょう。道東・オホーツク地方には汽水の
湖沼がたくさんあるので、人が多い場所で衰退しても、どこかでひっそり増えているでしょう。人の手が入らない
自然な場所がどんどん狭くなるのはさびしい。せめて道東・オホーツク地方くらいは、動植物が勝手に生きられ
る野生地が残って欲しいな。
赤い色がもっと鮮やかになる時季に、サンゴソウの写真を撮りにまたどこかにでかけるつもりです。