白滝の石器
白滝で見つかった最古の石器は3万年前のものとか。まだ北海道が大陸やサハリンと陸続くになっていた氷河
曜石とそれを加工した石器の一大供給地でした。ここの石器は道内各地だけでなく、新潟県やサハリンでも見つ
かっているそうです。
黒曜石が石器材料として好まれたのは、鋭い切れ味と加工のしやすさがあったからでしょうね。割れたコップで
うっかり手を切ることがあります。硬いガラスですから、鋭角の刃を作れば、剃刀のような切れ味にもなるようで
す。汚れた表面を剥ぎ取れば美しい光沢が現れます。最後の2枚のように黒以外の色も。形を整えて磨き上げ
たものを、部屋の置物に欲しいな。
岩石の一部を割り取って形を整え(石核と言うのかな)、それを石や骨の道具で割ったり削ったり剥ぎ取ったりし
鋭利だったでことでしょう。固定する接着剤としてはアスファルトが使われたようです。それは交易で新潟や秋田
から手に入れたのでしょうか。その槍は切れ味はいいと思うけれど、投槍としては軽すぎなかったでしょうか。有
舌尖頭器を先端につけるとちょうどいい重さです。5枚目にある3本の槍は重さを確かめることができました。
しょう。その動物を狩る人々の姿が絵に描かれていました。ここは遠軽町役場白滝支所に併設された埋蔵文化
財センターの展示場です。わたしが訪れたのは平日なので、一人だけで鑑賞できました。触れたり持ったりでき
る展示物もあります。