うす日にかすむ山の影

 
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 昨日はうす曇の空にときどき陽がさすあいまいな天気でした。国家ができていく過程の血塗られた歴史を想っ
 
て過熱しそうになった頭を冷やそうと、9時ごろ車に乗ってオホーツク海まで一走り。浦士別川が濤沸湖に流れ
 
込むあたりにかかる平和橋から湖を眺め、枯れ野になった小清水原生花園の砂浜で白い波と戯れ、日曜の家
 
族づれでにぎわう白鳥公園で水鳥を撮り、網走南郊外から女満別に至る丘陵地帯を抜けて、家に着いたのはお
 
昼少し過ぎ。
 
 今日の写真はうす曇の空の下でおぼろにかすむ山々の影です。稜線が尖った斜里岳とたおやかな海別(うな
 
べつ)岳は、頂上近くが雪化粧。知床連山は白い峰々が空に浮かび、はじめは雲かと。藻琴山は化粧もできず、
 
黒っぽい山肌をさらすだけです。まだ暖かく雪が来ていないので、昼ならスリップの心配をせずに走り回ることが
 
できます。もう12月なのにね。