サロマ湖周辺五月の花たち
クレマチスさん、冷夏は本当に困ります。野の花なら時期はずれてもちゃんと咲きますが、人に都合のいい性
質を強化されたきた作物は、気候変異にもろいですから。サンルームで花を付けそうになっているカボチャや、
キューリ、トマトなどの苗を、まだ庭に下せないでいます。
園芸用に品種改良された花とちがって、野山の花は一つ一つは慎ましやかなものが多いような。例外は、今ど
畑でもどんどん根を張るあつかましさは、はなはだ迷惑。今日のラインアップには入れません。
す。ツルキジムシロは小さな花で、人目を引くことが少ないみたい。それでもサロマ湖砂洲の竜宮街道では、目
立ちたがり屋のセイヨウタンポポに負けずに輝いていました。
の季節の始まりを告げる先駆けです。旗ざおのようにすらっと伸びた茎が特徴的です。リンドウは夏から秋の
花。早いものでも花期は7月。ところがフデリンドウだけは5月にも。山の林が一般的なようですが、ここではハマ
ナスの潅木がまばらに生えた砂浜で陽光を浴びていました。
湖岸の林間にある遺跡の森に咲いていたのは、エゾネコノメソウでしょう。ネコノメソウは花の色が葉に紛れる
ように地味ですが、この群れはけっこうはなやかですから。最後は同じ森に咲いていたキバナノアマナ。ここでは
群れにならずにぽつんと。目立ちませんが、よく見ると端正な感じです。