黒岳のチングルマとアオノツガザクラ

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 大学に入った年の夏に初めて登った山で、白く広がる群落の先が霧に溶けるチングルマに出会いまし

た。愛山渓から登り、大雪山旭岳につながる尾根筋に出たときのことです。このときの幻想的な光景が、

その後わたしを山に誘う原風景になりました。個人的な記憶のなかでは、この花が高山植物の代表です。

 6月20日の黒岳五合目に咲いていたチングルマは、旭岳の姿見の池高原ほどの大きな群落ではありま

せん。それでもやはり、山の清涼な空気を形にしたような、きりっとした雰囲気を感じました。もはや自

分の足で急峻な山道をたどることはできませので、ロープウエー駅近くで出会えたのは、予期せぬ喜びで

した。

 最後の1枚はアオノツガザクラです。形が似ていて紅色の花を付けるエゾノツガザクラとの間に、いく

種類かの自然雑種ができるそうです。7月初旬の姿見の池高原ではともに咲いていましたが、黒岳五合目

ではこの日、6月8日には見かけたエゾノツガザクラに気がつきませんでした。ここでは両種の開花期が

ずれているのでしょうか。