日本でいちばん遅い桜

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 日本でいちばん遅くに見られる桜はチシマザクラではないでしょうか。6月20日の黒岳五合目で満開

でした。7日にはまだ咲きはじめで紅色が目立ち、エゾヤマザクラだと思ってしまいました。ここまで開

いて白くなると、もう間違いようがありません。ロープウエー駅前の案内にもこの名前があったので、今

度は確かです。


 いま暖房をつけて書いています。さっきまで外気温は一桁。おとといの昼には室内でも30度を超えて

いたのだから、作物には厳しい温度変化でしょうね。雨で土がぬかるんでいるので、1日半以上庭に下り

ていませんが、イチゴの実が腐ってきているのではないかと思います。やっと一つだけ開花したカボチャ

の雌花も、実が留まらないかもしれません。トマトも初期の実は小さいうちに変色して、摘んで捨てまし

た。いつになったら収穫できるのか心もとない限りです。

 ここふた夏、7月前半にもっとも暑い日が続いて、作物が急激に成長しました。今年は寒暑が交代で来

ます。年ごとに、日ごとに、時刻ごとに、急激な気候変化がある土地ですから、初めて入植した内地の人

はさぞ苦労したことでしょう。もともと棲みついていた動植物は風土に適応しているので、きっと持ち込

まれた作物や家畜ほどには被害を受けません。先住民のアイヌが狩漁採集にこだわって農耕を拒否したの

も、この気候への適応だったのかな。