石と雪と枯木立
きのうの夕食というか晩酌のメニューを紹介させてください。お酒は北の誉1.8ℓ1080円の品を
定量の360ミリ。主菜は昆布の上で焼いた牡蠣にユズ果汁を振りかけて350g(300円)。これだけ
で一食分のカロリーになりますから、ほかは低カロリーのものを少しずつ。ユズの砂糖煮はデザートにと
思っていましたが、香りを惜しんで茹でこぼさなかったので苦味がありました。それでお酒の箸休めに。
舌に残る苦味をお酒が洗い流し、口に香りが広がって絶品。次は大根の麹漬け。埼玉の友人が送ってくれ
た無農薬ミカンの皮と、ダシがら昆布の細切りをたっぷり使った手製です。甘みとコクがなかなかのも
の。大根は1本58円でした。あとは作り置きのゴボー・ニンジン・大根・青トマトの味噌漬け。
さらに、大量に作って冷凍しておいた肉入りネギ味噌を解凍して添えましたが、そこまでなかなか箸が
届きません。焼き牡蠣で満腹し、デザートにするつもりだった柿はお預けです。程よくお酒も回りまし
た。ちょうどテレビに映っていたフグ刺しが少しもうらやましくなかった。それほど深い満足のひと時で
した。
わたしは一人ぐらしには広すぎる自宅があって、養わなければならない家族はおらず、稼がなくてもく
らしていけます。ですから、いまのところ主観的には貧窮を感じていません。でも、所得で5分する階層
区分では間違いなく最下層でしょう。術後治療の薬代、昔の借入金返済もあります。金銭収支だけ見れば
生活保護水準かな。それでも衣食住に窮することはなく、たいてい満足していられるのですから、いい時
代、いい場所にいると、誰かに感謝したいような。
ところで、前近代、近代でも戦前までは、住民の過半数以上が絶対的貧困に苦しんでいましたよね。最
近またそういう人が増えてきているとか。いったいどういうこと?