残氷クローズアップ

 まりさん、ダイコン・ニンジン・ゴボーや葉物野菜はカロリーの心配をしなくていいと思っていたけれど、ニンジン
 
は太るんだ ! まああれだけ甘いのだから、糖質があるのは当然ですね。
 
 
 タムラ、切り干し大根を甘く感じたことがなかったのは、戻し水を捨てていたからですね。今度書かれていた方
 
法でやってみます。既製品以外にも、買った後でもらったりして大根が余ったとき、太さをいろいろ変えて切り干
 
し大根を自作することもあるので。
 
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 屈斜路湖の残氷を接写してみました。厳冬季の固い氷より変化に富んでいます。霜柱のオバケみたいな構造
 
があったり、ルーペで拡大した食塩の結晶を思い出させたり、小さな洞窟ができていたり。
 
 
 3回に分けて今後の食糧問題に関連する話題を取り上げます。苦痛でなければ付き合ってください。
 
 
    食料の未来 
 
 
前世紀半ば、第二次大戦後の混乱が収まりはじめていたころ、世界人口の爆発的な増加で食糧危機の
 
時代が来ると心配されていました。実際に人口は、1961年の約30億人から2009年の約68億
 
人へと、50年たらずで2倍以上に増加しています。しかし食糧危機は起きませんでした。
 
現在8億人以上が栄養不足の状態にあると推定されますが、危惧されていた農業生産能力の限界によ
 
るものではありません。世界的に、生産者が必要とする対価を支払えない貧者の需要を除外して、生産
 
調整が行われているからです。日本でも米価下落を防ぐため、水田の休耕や転作が奨励されています。
 
世界でフル生産が行われて適切に配分されれば、68億人が必要カロリーを満たしても、穀物は余り
 
ます。人口爆発を上回る速さで穀物生産量を増大させた、1970年代までの農業技術革新(緑の革命)
 
の成果す。
 
緑の革命は、麦と米の品種改良、灌漑設備整備、病害虫を防ぐ農薬と石油などを原料とする化学肥料
 
の使用、農作業の機械化の推進で実現しました。しかし、今後40年ほどで、もう30億の人口増加が
 
予想されています。今度は、これらの技術を活用して、30億人分の食糧を追加生産する見通しは悲観
 
的です。
 
すでに農地灌漑のために地球の淡水の70%が使用されています。淡水の肥料、農薬、殺虫剤、泥に
 
よる汚染は、ただでさえ不足が予想されている飲み水、生活用水の不足に拍車をかけます。化石原料を
 
使用する化学肥料と農業機械の増加は生産費高騰につながるだけでなく、気候温暖化を促進させます。
 
品種改良は遺伝子組み換え技術などで、今後も進む可能性があります。しかし少なくともいまのとこ
 
ろ、収穫を増加させる新種は肥料や農薬などへの依存を高める結果になっています。
 
農地を拡大して(新たにブラジル1国分は必要)対応しようとすれば、さらに森林が減少し、いっそう
 
温暖化が促進されます。今度こそ深刻な食糧の奪い合いが起きて、世界的な騒乱が始まるのでしょう
 
か。それを避けようとして日本でもアメリカでも農業工場が研究され、建設されています。さてその見
 
通しと問題点は ? (次回に続く)