キムアネップ埼にて
サロマ湖に突き出した岬のコウゾリナとサンゴソウです。
わたしの今度の入院でかかった費用は、食費や自己負担を含め、総計で134万813円でした。その
うち個人で26万2517円支払いましたから、107万8296円が公的負担になります。それでは、
わたしは110万円近くを誰かに負担してもらったのでしょうか。これまで納め続けた公的医療保険料を
考えてみます。21で大学を中退して働きはじめてから68の現在まで47年間、政府管掌健保と国保に
支払い続けています。収入が低下して所得税がかからなくなった五年前でも、国保税額は19万4600
円でした。今年の請求は14万5200円+介護保険料です。働き盛りには国保税が年間50万を越える
時期もありました。どんなに低く見積もっても、年平均で25万を下回ることはないでしょう。25万×
47=1175万円です。
47年の間に、歯と椎間板ヘルニアの治療を受けましたが、入院するような大きな病気はまったくして
いません。妻も働いていましたから、自分で保険料は支払っています。唯一の扶養家族であった息子も入
院はありませんでした。したがって昨年末の入院より前に公的医療費として補償された額は、多くても2
00万までいくことはなさそうです。それに今度の約108万円を差し引いて、公的医療保険料として積
み立てたお金のうち、867万円はまだ使い残していることになります。政府や自治体に納める代わりに
自分で積み立てていたら利子が付きます。今後のことはわかりませんが、利子を無視しても公的医療制度
からわたしがいままでに還元された分は、26パーセント未満です。
民間保険にも3つ加入していました。約30年程度でしょうか。現在は医療保険のひとつだけで、年間
掛け金が約18万円です。最盛期には年間掛け金合計が50万近かったでしょう。平均で30万として3
0年間で利子は別にしても900万円です。生命保険は1000万円還付される65歳を数年残して、解
約金を不登校の人の学習場所立ち上げに必要な500万円の一部に充てるために解約しています。手にし
た返戻金は130万円ほどだったでしょうか。二つの医療保険のうちの一つは、この新しい仕事による収
入低下に備えて解約しました。残ったひとつによる今回の入院の給付金と解約金を合わせて、利子を無視
した還付率はやはり20パーセント台です。
要するにわたしの場合これまでの医療保険では、政府、自治体、保険会社に大きく儲けさせている勘定
です。誰かのお慈悲を受けたわけではありませんでした。所得税、住民税、固定資産税、消費税、ガソリ
ン税などでどれだけ積み立ててきたかはちょっと計算できません。公費が道路などでわたしの生活をどれ
だけ支えてくれたかの計量も困難です。税で適正な還付を受けていないと申し立てることはむずかしいで
すね。まあ感覚としては医療保険と大差ないのでは、という気がしますけど。
それでも日本の国民皆保険制度は、医療費の暴騰を抑える効果がありました。アメリカはどんどん公的
制度を縮小させてほとんどを民間保険会社にゆだねた結果、前回見たように異常な医療費になっていま
す。こちらでも同じになったら、わたしが使い残した867万円もすぐ吹っ飛びます。そして利潤追求を
企業目的にする保険会社・製薬会社などで、民業振興が達成され、株主や経営陣が大儲けするるというわ
けです。
日本でも英米の新自由主義路線を追随する小泉内閣以降の自公政権のもとで、公的医療制度の後退が続
いています。高齢者でもわたしと同じように自分の積み立てた医療費を使い残している人が多いはずなの
に、彼らと彼らに同調する愚かなメディアが、あたかもわたしたちが金食い虫であるかのようなイメージ
を増幅させています。政治が浪費した使い残しの積み立て分には頬かむりして、今後の医療費は自分たち
どうしで融通しあえというのが、悪名高き「後期高齢者医療制度」です。
(このテーマはまだ続きます)
わたしの今度の入院でかかった費用は、食費や自己負担を含め、総計で134万813円でした。その
うち個人で26万2517円支払いましたから、107万8296円が公的負担になります。それでは、
わたしは110万円近くを誰かに負担してもらったのでしょうか。これまで納め続けた公的医療保険料を
考えてみます。21で大学を中退して働きはじめてから68の現在まで47年間、政府管掌健保と国保に
支払い続けています。収入が低下して所得税がかからなくなった五年前でも、国保税額は19万4600
円でした。今年の請求は14万5200円+介護保険料です。働き盛りには国保税が年間50万を越える
時期もありました。どんなに低く見積もっても、年平均で25万を下回ることはないでしょう。25万×
47=1175万円です。
47年の間に、歯と椎間板ヘルニアの治療を受けましたが、入院するような大きな病気はまったくして
いません。妻も働いていましたから、自分で保険料は支払っています。唯一の扶養家族であった息子も入
院はありませんでした。したがって昨年末の入院より前に公的医療費として補償された額は、多くても2
00万までいくことはなさそうです。それに今度の約108万円を差し引いて、公的医療保険料として積
み立てたお金のうち、867万円はまだ使い残していることになります。政府や自治体に納める代わりに
自分で積み立てていたら利子が付きます。今後のことはわかりませんが、利子を無視しても公的医療制度
からわたしがいままでに還元された分は、26パーセント未満です。
民間保険にも3つ加入していました。約30年程度でしょうか。現在は医療保険のひとつだけで、年間
掛け金が約18万円です。最盛期には年間掛け金合計が50万近かったでしょう。平均で30万として3
0年間で利子は別にしても900万円です。生命保険は1000万円還付される65歳を数年残して、解
約金を不登校の人の学習場所立ち上げに必要な500万円の一部に充てるために解約しています。手にし
た返戻金は130万円ほどだったでしょうか。二つの医療保険のうちの一つは、この新しい仕事による収
入低下に備えて解約しました。残ったひとつによる今回の入院の給付金と解約金を合わせて、利子を無視
した還付率はやはり20パーセント台です。
要するにわたしの場合これまでの医療保険では、政府、自治体、保険会社に大きく儲けさせている勘定
です。誰かのお慈悲を受けたわけではありませんでした。所得税、住民税、固定資産税、消費税、ガソリ
ン税などでどれだけ積み立ててきたかはちょっと計算できません。公費が道路などでわたしの生活をどれ
だけ支えてくれたかの計量も困難です。税で適正な還付を受けていないと申し立てることはむずかしいで
すね。まあ感覚としては医療保険と大差ないのでは、という気がしますけど。
それでも日本の国民皆保険制度は、医療費の暴騰を抑える効果がありました。アメリカはどんどん公的
制度を縮小させてほとんどを民間保険会社にゆだねた結果、前回見たように異常な医療費になっていま
す。こちらでも同じになったら、わたしが使い残した867万円もすぐ吹っ飛びます。そして利潤追求を
企業目的にする保険会社・製薬会社などで、民業振興が達成され、株主や経営陣が大儲けするるというわ
けです。
日本でも英米の新自由主義路線を追随する小泉内閣以降の自公政権のもとで、公的医療制度の後退が続
いています。高齢者でもわたしと同じように自分の積み立てた医療費を使い残している人が多いはずなの
に、彼らと彼らに同調する愚かなメディアが、あたかもわたしたちが金食い虫であるかのようなイメージ
を増幅させています。政治が浪費した使い残しの積み立て分には頬かむりして、今後の医療費は自分たち
どうしで融通しあえというのが、悪名高き「後期高齢者医療制度」です。
(このテーマはまだ続きます)