サロマ湖展望台

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 タムラはオンコの実でしたか。わたしは山村にいたので、梨に似た味のイワコやイチイほどの甘さのイ

ワズイコと呼ばれていた草の実が楽しみでした。

 ゆめラジさん、黄色いミニトマは赤のより皮が柔らかいのですが、それでも生食で口に残る感触が気に

なります。干したり加熱したりするとましになるのかなー。湯剥きをして加熱料理に使ってみようかとも

考えています。


 写真は幌岩山のサロマ湖展望台から湖の開口部と紋別方向を撮ったものです。


 堤未果のルポ『貧困大国アメリカ』(岩波新書)を再読していて、わたしがアメリカ国民だったら、今ご

ろ自己破産に追い込まれ住む家をなくしていたと思い当たりました。昨年末から新年にかけて入院し手術

を受けたときの医療費を、この本の中であげられているアメリカの数字に置き換えてみました。

 最初にベッド代。全期間個室で過ごしました。その半分ほどは経過観察など医療上の必要からのものと

され、差額ベッド代は請求されていません。15日間の個室料金は4万5千円です。ちょっと信じられな

かったのですが、アメリカでは入院の部屋代だけで1日2千から3千ドル(1ドル110円で換算して2

2万から33万円)と書かれています。わたしの場合だと安くても330万円ということです。次は手術

代、投薬、注射、処置、検査などの医療費が、合計で82万1490円。盲腸で入院治療したときの医療

費は、日本の6.4から8.1倍と計算できる数字があります。その倍率をかけると、526万円から6

65万円ほどになり、部屋代を含めて856万から995万円を下回ることはない、ということです。

 以上は公的負担を含む数字です。国保で7割が補償され、さらに高額医療費制度がありますから、自己

負担は差額ベッド代などを含めても26万2517円ですみました。民間医療保険の給付金がこれを上回

るので、わたしは入院で経済的ダメージをまったく受けていません。ところがアメリカでは、資産や勤労

所得があると公的支援を得られず、民間医療保険は掛け金が莫大で、保険会社は補償する医療機関を指定

し、治療内容に厳しい制約を課しています。05年度の破産件数の99.2パーセントを占める個人破産

で半数以上が、高額な医療費が原因だったとか。この国の年間乳児死亡率は先進国でもっとも大きいと書

かれています。

小泉改革」が目指した「小さな政府」、国民に「自己責任」を求める社会保障制度改革、の行く末がこ

れだったのですね。彼が親交のある政財界人なら、金さえ出せば世界最高水準の医療が受けられるアメリ

カの医療制度に、何の不都合も感じないでしょう。社会保障費を削減して国民負担を増やし、「財政再

建」を実現する。企業活動支援と、企業の国外活動の環境を改善するための国威・軍事力増強に、国の財

力を心置きなく注入できる国家への「改革」。繁栄する経済で巨額の報酬を得る少数の上層階級。まさに

ブッシュのアメリカが、彼の理想だったようです。そしてその国には、わたしたち日本の中流下層以下の

国民が、明日はわが身と知れば、肌に粟が生じるような現実が拡大しています。

(このテーマはもう一度続けます)