初秋の森を彩る

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 大雪山は高嶺に初冠雪があり、高台の名所では紅葉が見ごろを迎えていますが、ここオホーツク地方の

森で落葉樹が華やかに色づくのは10月半ばからでしょう。いま森の彩りは名残の花と赤く色づいている

草木の実です。網走駒場の森は北端が芝生の広場で、東屋もしつらえられています。そこからの入り口で

は、ナナカマドが実を光らせて来訪者を歓迎していました。

 陽の光が入る森で端でオオハンゴンソウの鮮やかな黄色に目を引かれました。セイタカアワダチソウ

オオアワダチソウとともに、エコロジストに目の敵にされる外来植物です。あちこちの林道を車で走って

いて目にする大きな群落はなかなか見事ですが、嫌われ者と知るとなんとなく興をそがれます。

 次に足を止めさせたのはマムシグサの赤い実です。道内のものはコウライナンテンショウという種類だ

とか。茎に見える偽茎は下部に毒蛇のマムシに似た模様があります。大木に陽をさえぎられる林床でいま

咲く花はトリカブトくらい。阿寒の森でもサロマ湖沿いの森でも、たくさん見かけました。紫が目立つこ

の毒草にも多くの種類があるようで、森ごとに姿や白の混じり具合が少しずつちがいます。

 サラシナショウマもまだ花が残っていますが、初夏の透き通るような白に比べるとくすんでいて、わが

身と同じく老残の気配があり、撮る気になりませんでした。