夜明けのドライブで
ニワトコとノリウツギで間違いないようです。
きのうの早朝ドライブで撮った写真です。はじめの二枚は4時15分と16分。まだ陽は出ておらず、
ようやく茜がさしはじめたところです。肉眼では刈り取り直前の麦畑が見えていますが、写真ではよくわ
かりません。後の三枚は帰りに美幌川土手を歩いたときのものです。時刻は5時半から。もう青空が広が
って白雲が浮かび、トラクターが入るのを待つ麦畑が黄金色に輝いています。
お隣から、もう終わりだからと、大根をいただきました。多摩の住人から去年送られて冷凍しておいた
ユズがまだ大量に残っていましたので、いただいた大根一本を丸ごと風呂吹き大根にしました。こちらで
はダシ昆布も安く手に入りますから、惜しげもなく使えます。カロリーの心配はほとんどありません。昨
夜酒の肴で全部食べ切ってしまいました。なんだかとても贅沢なような。
黄砂の記事を読んでいてふと思いました。二十歳代で頻繁に山を歩いていた頃は、雪渓の融水や人家の
途絶えた上流の流水は飲用可が常識でした。今は、地表に着く前の雨粒や雪片でも汚れているので、地下
でろ過された湧水以外は生で飲まない方がいいとされているようです。空中の微量物質を測定できる科学
技術が実用された結果でしょうね。
空気に混じったりエアロゾルに付着したりした有害微生物が、偏西風に乗って全球的に長距離輸送さ
れ、低地より高地で濃度が大きくなっている、とか。昔はそんなことはわかりませんでしたから、山奥は
水も空気も清浄だと思っていました。
それに何より、内陸の乾燥地帯で舞い上がった黄砂が沿岸工業地帯の上空で酸化イオウ(亜硫酸成分)
などの化学物質に汚染されて、日本、韓国、台湾などから米大陸まで届くのだそうです。これは中国が
「世界の工場」になったり、ロシア極東地域の工業化進んだりしてからのことでしょう。
環境問題は一国だけでではどうにもならないグローバルな課題だとしみじみ感じます。わたしは民族自
立を応援したいので、住民がそれを望むなら中央アジアで独立国が増えるのはいいことだと思っていまし
た。でも独立した国の政治経済が未熟で環境対策を実施する力がないとすれば、その被害はわたしたちの
身にも降りかかることになります。強権政治には嫌悪感がありますが、世界的な共同行動に引き込むに
は、既成政権との対立を深化させるのもどうなのかなー、などとも。
ヒトが地球上の運命共同体だという事実がだんだんはっきりしてきています。政策の解を求める連立方
程式は、どんどん項が増えて複雑になっているみたい。複眼的な視点が必要ですね。