せせらぎ公園11月23日 食品値上げ

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 昨日の写真から一ヵ月後です。林の下草は枯れはてています。2mほどの茎に大きな実をつけている植

物は、葉も花もないので名前がわかりません。散策路脇の湿地の水が凍り、この間まで遊んででいた鴨た

ちはもう去りました。水面が閉じない美幌川に移ったのかな。睡蓮が咲いていた池も氷結しました。魚無

川の岩や岸には自然が刻んだオブジェが見られます。


〔食品値上げ〕

 朝日新聞07・12・1にこんな記事がありました。原料・燃料高騰による食品メーカーの値上げが相次

ぐ。中国などの新興国バイオ燃料の需要増大が背景。消費者は特売や買い物控えで生活防衛をはじめ

た。一方薄型テレビやパソコン・デジカメなどの高額商品の実質価格は下がっている、などと書かれ、あ

エコノミストの次のようなコメントが紹介されています。「高額商品の購入が多い年収1500万円以

上の世帯にとっては物価は平均以上に下がっているが、逆に200万円未満の世帯は物価上昇の負担が増

している」。

 同じ日に、生活保護基準が引き下げられそうだという記事もあります。保護基準を下回る収入で働く人

の増加が理由です。最低賃金を上げ、契約・派遣・パート労働者の立場を強化して、ワーキング・プアを

なくすべきなのです。それなのに、最後のセーフティーネットである生活保護基準を切り下げようとす

る、棄民思想が公然と話し合われています。語っている人は高所得者層に属するのでしょう。やがて自分

の首も絞めることになる近視眼的な判断だと思います。

 今のところは、世界を股に稼ぐ資本の収入と工業製品輸出が、日本の景気浮揚に大きな役割をはたして

います。そして、これらにかかわる投資家や大企業経営者およびその周辺がわが世の春を謳歌していま

す。海外生産、国外投資、製品輸出で稼ぐ人には、国内労働者の賃金・生活水準の低さが、当面は利益に

こそなれ障害にはなりません。しかし、低所得者の増加に伴う国内市場の縮小は、輸出先の国内事情や

国際金融情勢の変化で大きな損失を被る危険を増大させるとともに、徐々に日本経済の健全性を蝕んでい

きます。日本経済の強さが世界の注目を浴びたのは総中流化の時代でした。

 世界的な資源枯渇と温暖化による気象災害の増加で、金属・エネルギー・水・食料などの奪い合いが世

界的に激しくなるというのが、いまや疑いのない予測です。ほとんどを輸入に依存する食料と燃料の高騰

分は価格に転嫁し、最終ユーザーに負担させて利潤を確保する。途上国や国内の労働者を安く働かせ、工

業製品の競争力を維持して輸出で儲ける。そんな構造が今後ずっと安泰なはずはありません。消費者・労

働者は、自然に湧いてきていつまでも会社を儲けさせてくれるモノではなく、人間です。生活を破壊され

る人々が増えれば、世界でも国内でも、社会不安、テロ、内戦、戦争の危機が高まります。国内市場が縮

小するだけでなく、現在の高所得層にもやがて混乱が及びます。いまの路線は世界各国や国内各層の共倒

れにつながっています。

 共倒れを避ける別な路線があると思っています。今後はそのイメージが固まった部分から断続的に文章

にするつもりです。