釧路湿原の花々 1

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 nam**i214さん、草原維持のボランティアですか。楽な作業ではないでしょうね。一般論として言え

ば、草原の炭素収支は0で若い森林はマイナスですから、本当に温暖化が危機的状況なら、地球全体とし

ては森林増加が望ましいことになります。もっとも、すでに寒冷化の兆しが現れていると主張する科学者

もいます。それに、どこを農地にして、どこを観光資源にして、どこに植林して、どこを自然にゆだねる

かは、そこで生活する地元住民の意見と専門家の大局的な見解とをすり合わせたうえで、慎重に判断され

るべきことなのでしょう。安定期・衰退期の原生林は炭素収支が中立かプラスで、炭素固定を促進するに

は間伐が必要だとか。手を入れるにせよ人為を排する保護地として残すにせよ、人が判断しなければなら

ない時代ですよね。そして未来は不確定ですからその判断は一筋縄ではいきません。


 今もわたしはストーブをつけています。埼玉では15、6度で暖房という発想はありませんでした。で

もこちらではこの室温だと暖めることが自然な気がします。本州でも高いところにある山小屋は夏も薪を

焚いています。濡れた衣服を乾かし、外で冷えた体を温めることは、贅沢ではなく生活の必要です。まだ

外気は6度か7度。埼玉だと晩秋か初冬の気温でしょうか。予報では曇りのはずですが、ごみの日なので

外に出たら細かい霧雨で頭髪が濡れました。

 日ごと時刻ごとに気候変動が激しい乾燥した土地の生活習慣は、気温変化がより穏やかで湿潤な土地の

それとは、おのずからちがってきます。ここでくらしていると、-20度の外気には耐性ができますが室

内の底冷えには敏感になります。寒冷ストレスに対する身体の防御反応でしょうか。エコを大義名分に、

暖房は〇〇度からなどと中央から号令をかける人は、こういうローカルな実感に想像力が働かないでしょ

うね。もっとも、地方からの発信も、もっと活発にならなければいけないのでしょうが。


 今日の写真は釧路湿原の花。ミツガシワが3枚とハナタネツケバナ、ヒメカイウです。ミツガシワは遠

くから気を引く魅力はありませんが、近くでしげしげと見つめるとけっこうきれいです。ハナタネツケバ

ナは道東でもわずかにしか見られない種だとか。漢字で書くと花種漬花、稲の種を水に漬ける時期の花と

いうことから、種漬花の名が来ていると図鑑にありました。ヒメカイウは貧相な水芭蕉がまだ残っている

のかと思い、1枚しかシャッターを切りませんでしたが、案内板で別な花だと知りました。