青空に浮かぶ白い山脈

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 19日朝、美幌峠から西を望むと、北から南に連なる白い山脈が青空に浮かび上がっていました。大雪

連山の東に位置する山々、北見富士、武利山、武華山、三国山、クマネシリなどでしょうか。他の季節だ

と、晴れていてもこれだけ鮮やかに見えることはあまりないと思います。


 NHK北見局の番組で、知床羅臼町の医療状況がレポートされていました。町立国保病院の機能が縮小

され、救急患者は中標津や釧路に搬送されるようになったそうです。到着まで4,50分、または2時間

以上かかります。吹雪いたりすればどれだけ遅れるか。一時代前には病人が馬橇で運ばれていたという話

を思い出しました。北海道だけのことではないのでしょうが、地方の文化レベルは貧しかった時代の水準

の方へどんどん後退しています。

 わたしは退院して数日後の1月9日夜に、手術部位の狭窄が起きて急遽町立病院の救急外来に連れて

行ってもらっています。ただちに痛み止めを打ち、手当てがはじまりました。車の中にいたのは数分だけ

です。あの時間が1時間にも2時間以上にも引き伸ばされると思うと、背筋が寒くなるような。

 政府と与党は、既得権を離すまいとする都市の豊かな開業医が主導する団体と馴れ合って、医療専門家

の供給を増やし、地方勤務医の地位を向上させる効果的な政策を実施しようとはしません。道路関係業者

と省庁の既得利益を侵害する改革には執拗に抵抗し、貧しい地方自治体には遠慮なく財政支援を縮小して

います。公共的民生部門はやせ細り、住民は生命さえおびかされています。豊かな者はますます豊かに、

貧しい者のくらしはますます貧しくなる方向を転換するために、わたしたちに何ができるのか。