昔なつかしグミの味

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 北見緑のセンターに秋グミの木があって、懐かしくなり一粒つまんで食べてみた。こんなに渋かったけ

っけ。そうそ、あのころだれかに、「あんまり食うとウンチがつまるぞ」って言われたっけ。でも、もっ

と水気があった気がする。枝を握ってこそいいで口いっぱいにほうばって、実と甘い汁を飲み込んで種を

吐き出した。後に渋みは残ったけど、これほどじゃなかったと思う。そういえばこんなに遅い季節じゃな

かったような。夏グミだったのかな。
 
 五年ほど山村でくらした子どもの頃、いろんな山の恵みを口にした。ホントの名前は知らないけどイワ

コ、ヤマナシって言ってたのは草の実。イワコはそれほどじゃなかったけど、ヤマナシはうまかった。直

径1センチほどだったかな、緑ががって何枚かに分かれていた皮を剥くと、ナシみたいに白い実があっ

た。手のひらいっぱいにためて口に入れたら、ナシに似た甘さが広がる。
 
 グミやよく熟れた山ブドウもうまかった。桑の実もあったね。道端の蔓イチゴは味はいいんだけど、種

が大きくてあんまり食べた気がしないんで、めったに手は出さなかった。あと、降った雪の上に落ちるや

わらかい渋柿。見た目がよくないんでそんなには拾わなかったけど、甘さは極上だったね。あの記憶があ

るからかな、今でも柿はやわらかくなるまで待って食べるのが好きだ。

 保育園の子どもたちが遊びに来てたけど、いまは甘いものに不自由はないから、子どももグミなんかに

は見向きもしないんだろうね。