雪多彩

タムラ、文明以前の狩猟採集民が装飾品を手に入れたがるのは、自分の身を飾るためではなく、親しい人を飾

るためだったと、NHKの「ヒューマン」という番組が言っていたよ。飾りたい相手は、生まれた子どもや踊る自分の

男や女、それに死んだ親族などだろうね。大鷲の羽を欲しがる武人のほうは、自分が自慢したかったのだと思う

よ。

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 純白の雪面にようやく高くなり始めた陽の光が注ぐと、ここそこに多彩なきらめきが現れます。何色あるのか数

えはじめたけれど、すぐにあきらめました。同色異色の線引きが難しくて。まあざっと5色はあると思うけど。じっと

見つめていると、おとぎ話の世界にでも迷い込んだような気分に。写真では画面を暗くしないと色が浮き立ちませ

ん。肉眼だと、まばゆく白い雪面で多彩にきらめきます。

 子どものころ雪国でくらしながら、一度も気付かなかったのはなぜ?積もった雪に明るい陽光が降るようになる

のは4月からで、それまでの4ヶ月は暗い雪雲に閉ざされていたからかも。あるいは羽毛のように乾いた細かい

雪でないと、光る色は目立たないのかなー。それほど標高の高くない越後の山沿いでは、湿ったぼたん雪がし

んしんと降り積もりましたから。