林の縁(ふち)に夏の花

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 魚無川は美幌町を南北に貫いて流れ、市街地では1メートル前後の川幅になります。役場近くから上流

に向かって、川の両側に一周4キロ強の遊歩道が作られ、一帯がせせらぎ公園と名づけられています。夏

のこの時期に歩くと、ゆるやかなV字型に傾斜する岸の林に緑が濃くなっているので、森林を逍遥する気

分を味わうことができます。

 一ヶ月ほどご無沙汰していましたが、昨日の午後ひさしぶりにここを歩きました。舗装された遊歩道の

端が林の縁になり、そこここに夏の野草や樹の花が。今日の写真一枚目はエゾヤマハギです。まだ咲きは

じめたばかりでしょうか。盛りにはもう少し華やかになるはずです。二枚目はカモメヅルの仲間のイケマ

かな。この名は太い根という意味のアイヌ語だそうです。ただ、図鑑では葉がもう少し細長いようなの

で、ちがうかもしれません。ハート型の葉で花が半球状に集まるつる草は、図鑑のなかで他に見つけられ

ませんでした。

 次はトリカブト。まだ色づいているのは穂先近くだけです。もうしばらくするとあちこちの林でたくさ

ん見られます。この花や福寿草など、誰かに毒を盛りたいと思っているなら、このあたりで手軽に調達で

きますよ。毒と言えば、大麻もたくさん自生しているとかで、毎年関係者が一生懸命抜いているようで

す。四枚目の左はエゾノシモツケソウ。エゾシモツケは白い花をつける樹です。花の形が似ている草とい

うことでしょうか。右と最後の一枚はホザキシモツケです。花の印象はシモツケソウと似ていますが、葉

の形がちがいます。