釧路湿原大展望

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 ミキィさん、サクランボは甘みも酸味もおだやかで、食べ飽きませんね。若いときは味に物足りなさを

感じましたが、今では桃・メロンと同じくらい大好きです。亡き妻の大好物でした。仕事が終わってから

毎日ブログをアップするのは負担になることもあるでしょうけど、楽しみにしていますので。


 埼玉東部にある街に住んでいたころ、元日の晴れた早朝、高層住宅のベランダに出て、南西の彼方に

くっきり浮かぶ富士山を見たことがあります。工場と車の排ガスさえなければ、関東平野の東からでもこ

れだけ大きな展望を楽しめるのですね。

 産業革命が日本に及んで、大気が汚れビルが視界を遮る前は、本州の人々ものびやかな景観に包まれた

日々を送っていたのでしょう。いまはせせこましい小さな世界に閉じ込められていますけど。北海道には

まだ、近代以前の大きな自然の名残があります。景観を損なう不恰好な人工物のない場所は、だいじにし

てほしいわたしたちの共有財産です。

 晴れ上がった6月25日、細岡展望台の正面に雌阿寒の山並みが浮かんでいました。湿原とその先をこ

れだけはっきり展望できる日は少ないと思います。いつもは霧や霞で薄黒く見える釧路川の水面が、この

日は青く光っていました。湿原のなかに入れば、白雲の下に緑の草原が広がり、点在するカキツバタが目

を楽しませるアクセントになっています。まだ咲きはじめです。やがてワタスゲの白と色彩を競い合うの

でしょうか。