琵琶瀬展望台から
ーキングがあります。ここからいま通ってきた琵琶瀬川河口方向を見ると、湿原センターからとは一味ち
がう湿原風景が広がっています。さらに東を向けば、橋を隔てて浜中湾が遠望できます。南に目を転じる
と、風雨に穴を穿たれた窓岩が太平洋に浮かんでいます。
123号線は、別海から牧草地帯の丘陵を抜けて浜中まで南下し、そこからは海岸線沿いに厚岸まで通
じている気持ちのいいドライブウエーです。地図を見ていると、新しい旅のイメージが湧きます。浜中湾
の中ほどで分岐した142号線が根室に通じています。北太平洋シーサイドラインと名づけられたこの道
をゆっくりたどり、根室半島を周遊し、野鳥の多いことで知られた風連湖の湿地を歩くコースです。夏休
の賑わいがおさまる秋か来年の春にでも、ぜひ実行したいものです。
阿寒町にある国際ツルセンターのホームページにブログを掲載していた方から、センターと関係のない
個人ブログに変わったとメッセージがありました。民であれ官であれ、序列秩序の強い組織では、組織の
大義名分やそれに託した嫉妬・自己顕示欲などが渦巻いて、ややこしいことが起きがちです。序列秩序は
上位者の恣意と下位者の言動への型はめを伴うため、下からのイノベーションが妨げられることが多くな
ります。現在の課題は、企業であれ公的機関であれ、すべてのメンバーがその人らしさを貫く先に現れる
自由で奔放なアイデアを汲み上げ、同僚や受益者の評価でその重み付けをして資源を投資する、新しい組
織原理を確立することだと思います。官か民かでも、中央か地方かでもなく、組織内部の官僚制解体こそ
がいま最も重要なのではないでしょうか。