フラパラの牡丹 (前)
水を溜めたり川から汲み上げたり苦労したことがあります。ご存知かもしれませんが、網走の天都山でス
キー場が夏は大きな花壇になります。植えて世話をするのはすべてボランティアです。登録した市民がグ
ループや個人で一区画ずつ請け負って、夏には華やかさを競い合っています。
フラパラはいま牡丹の盛りです。園内には6つの牡丹園があるそうですが、わたしは半分しか見ていま
せん。4箇所の駐車場のどれかに車を停めて、急坂を歩いて上り下りするのはけっこうたいへんですか
ら。毎年楽しみに新しい小道を少しずつ歩くつもりです。昨今の財政難にもかかわらず無料で入園できま
す。いつ行っても年を取った人たちが作業しています。シルバー人材センターの人たちでしょうか。他に
大勢のボランティアがいっせいに整備に当たる日もあるとか。入り口近くの野草園もボランティア・サー
クルの人が珍しい花を持ち寄っていて、わたしは気に入っています。
北見市には他にもたくさん公園があるようですが、わたしは一部しか知りません。広大な河川敷をハー
ブで埋め尽くしたり、桜の散らばる山があったり、中央が珍しい渡り鳥の羽を休める大きな池になってい
たり、エゾリスが住み着いていたり、個性豊かなようです。それぞれに愛好者の無償の協力があるみた
い。一つ一つに首都圏ならどっと人が集まりそうな魅力があるのに、気をつけて探さないとどこにあるか
わからないほど、入り口は目立ちません。フラパラでさえ、わたしは時々行き過ぎて車を返します。入り
口に一本看板があるだけで、他に導標はありませんから。
今日の写真はいちばん高いところにある駐車スペースわきの牡丹園に咲いていた花の一部です。色がさ
まざまで、赤ちゃんの顔ほどの大きさのものもあります。白い花も何枚か撮ったのですが、ここは陽の光
が強すぎ、露出を絞っていたにもかかわらず、全部ハレーションを起こしていました。明日中腹で撮った
白を紹介します。
根元を見て草なのか木なのか確かめないと、わたしには芍薬と区別できません。入り口の係員と話した
ら、その方も花だけではわからないそうです。ただ、まだ芍薬には少し早いので、いま咲いているのは全
部牡丹だろうとのこと。