ムラサキツツジ初々し

 そらさん、なぜナニワズという名前になったのでしょうね。同じ仲間で丈夫でしなやかな蔓性植物のオニシバリ
 
が、信州なまりでナニワズになったと説明されています。でも共通な音はニだけです。どうなまればシバリがズ
 
になるのか、腑に落ちません。
 
 北陸以北の植物なので難波にはなかったでしょうね。信州の国衙(国府)に赴任した万葉集時代の役人が、長
 
い雪の季節が終わって一番に咲いたこの花を見て、なじみのある難波の港の何かを思い出し、難波津の何とか
 
かんとかと歌を詠んだことが始まりではないか、と。これはまったく根拠のないわたしの想像です。
 
 
 関東ではツツジは桜が終わってしばらくして咲く花という印象でした。こちらで代表的なツツジはエゾムラサキツ
 
ツジですが、これはコブシと並んで春一番に咲く樹の花です。ちょうど4月末に町の公園で、固い蕾からようやく
 
花に変わりはじめたばかりのところを撮りましたので、今日はそれをアップします。
 
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 人も子どもから大人になりかけの時期には初々しさが感じられますが、周りの蕾に先駆けて少しずつ開いてゆ
 
くエゾムラサキツヅシも同じです。咲きそろうころにはエゾヤマザクラが満開になり、色彩に変化をつける脇役に
 
転じる場所も。それでも桜より長命なのでしばらくは、連翹・芝桜とともに家々の庭を彩ることになります。