釧路湿原のイソツツジ

 クレマチスさん、すっかり夏ですねー。こちらも4時前の日の出直後から強い光がふりそそいでいます。ところ
 
で電線のない町の風景、すっきりしていいなー!
 
 湿原の乾燥化のことですが、代掻きが終わった田んぼ、踏むと水が染み出すクッション、雪解けや氾濫のとき
 
だけぬかるむ山間のくぼ地、大きな林のしっかりした林床などの順に、地面の湿り具合の変化を想像してもらえ
 
ばいいのかも。何十万年か何百万年かは知りませんが、大きな海進でもなければ、いずれは釧路湿原全体がう
 
っそうとした森になるのでしょうね。
 
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 同じ花でも場所によって雰囲気がちがいますね。屈斜路湖に近い硫黄山周辺のイソツツジは、それはそれは
 
規模が大きくはなやかですが、この段階の釧路湿原のイソツツジには楚々とした風情があります。硫黄山では
 
白い花弁に囲まれた蕾の紅色がこんなには濃くなかったような。風が冷たく、夏になるのが遅い湿原では、背丈
 
が低いままです。スゲ類などの草に埋もれそうになっていました。
 
 磯ツツジの名から、見る前は海岸に咲くツツジの仲間を想像していました。でも実際には海から遠い野や山に
 
群れています。磯はあとから宛てた字で、もともとはエゾツツジだったそうですね。しかしエゾツツジは別にありま
 
す。背丈が5センチ10センチの小さいものもあって、ハマナスに似た赤い花を付ける、山に咲くツツジです。
 
 わたしはこれだけたくさん、半ば花開いた湿原のイソツツジを見たのは初めてです。