生きている鉱床

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 ロンドンからのコメントありがとうございます。あなたのブログのラーメン屋の話はよだれが出そうで

した。


 何年か前に、太古の時代にシアノバクテリアが鉄を酸化させて固定し、縞状鉄鉱床を作ったという話を

地球史の本で読みました。オンネトー湖畔から20分ほど林の中を歩いたところに、温泉水が二筋の滝に

なっ落ちています。ここでは糸状藻類のマンガン酸化細菌が、いまもマンガン鉱床を作り続けているそう

です。滝のそばに東屋風の建物があって、壁に説明板が何枚か掲げられています。生きて成長しているマ

ンガン鉱床は世界で唯一ここだけ、と書かれていました。

 東屋に行く前に、滝の岩についコケ状植物の浅緑が美しいので、何枚も写真を撮りました。このなかに

鉱床を成長させている糸状藻類が棲息しているのでしょうか。流水も下の池も手を入れてみると暖かで

す。27億年前に、地球大気を酸化性に変えるシアノバクテリアが大発生したのは、当時地球上のいたる

ところで温水が湧出していたからなのかな。マンガンの溶けている水と、まだ地表が冷えきっていなかっ

たころに似た環境が、いまも鉱床を成長させ続けているのでしょう。

 この池に熱帯魚を放した人がいるとか。それが増殖してマンガン酸化菌を捕食するので、鉱床を護るた

め駆除を行っているという看板が立てられていました。心無いことをする人がいるものですね。かっては

露天風呂の浴槽があったのですが、これも鉱床に悪影響が考えられるとして、壊されています。