森に散り敷く紫の花

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 nam**i214さん、お元気そうで。萩のあたりではもうアザミやオドリコソウが咲いているのですね。こ

こではアザミは初秋、オドリコソウも6月です。


 閉じこもっていた1週間の間に、街も公園もいっせいに彩り溢れる季節に変わっていました。微熱があ

るときのようなだるさを引きずりながら、きのうは少しだけ車を走らせ魚無側沿いの林を歩きました。川

と崖に挟まれた一周10分弱の森では、エゾエンゴサクがあちこちに紫の広がる領域を作り、白いニリン

ソウとオオバナノエンレイソウが咲きはじめていました。ここを歩けるのは雪融けから今月いっぱいでし

ょうか。潅木が若葉を茂らせると、棘のある低木と背の高い草が茂り、鉈でも振るうのでなければ、ちょ

っと踏み込みにくい状態になります。街には桜、エゾムラサキツツジ、白ツツジ、コブシ、レンギョウ

等、色彩が溢れていました。今年は4月末のどか雪のためか、例年よりもっと時季をそろえて咲く花が多

い印象です。

 エゾエンゴサクを今年初めて見つけたのは崖上で4月半ば。1ヶ月近くかけて崖を降りてきました。山

地や深い森のなかでは月末にも見られるでしょう。遅い時期の花は草丈が高くなるみたい。この草花もニ

リンソウも、むかしの人には春のご馳走だったようです。エンゴサクは花ごと食べられ、柔らかでクセも

なくさわやかな味だと、「山菜全科」に書かれています。あちこちに群がり生えていますから、その気に

なれば採取は容易でしょう。でもわたしは食べたことがありません。花が可憐なので、摘んで減らす気に

なりませんから。ニリンソウは葉がトリカブトに似ています。今年も誤食事故があったとか。