知床半島に陽が昇る

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 もう10分早く出ればよかった。目覚めたのは2時ですからたっぷり余裕がありました。4時過ぎだっ

たらそのままカメラを掴んで飛び出したのに。まずデータ放送の天気予報でお日さまマークを確かめ、次

にパソコンを立ち上げて、日月出没計算サービスで調べたら、日の出時刻は4時59分でした。4時半に

出発すれば間に合うと考えてしまったのがいけなかった。ブログを書いたのも、朝食を摂ってトイレを済

ませたのもまあいいでしょう。その次の、お化粧ならぬ、洗顔と髭剃りを念入りにやりすぎました。

 それでも4時25分にはハンドルを握っていたんですよ。国道39号線で女満別に差しかかったところ

で明るくなり、丘の上が茜色に染まりはじめ、「これはヤバイぞ」と。100キロ近くまでアクセルを踏

み込んだのに、岬牧場であわてて車を飛び出したときには、はや陽は知床の山の端を離れていました。丘

の空に濃くなっていく茜色も、網走湖にいっせいに出漁する漁船の群も、いい絵になりそうだと思いなが

ら、あきらめてスピードを緩めなかったのに、遅かりしユラノスケ(何のセリフでしたっけ:我ながら年

寄りくさいなー)。

 能取岬にはカメラと三脚を抱えた先客が何組もいました。ここを日の出を撮る絶好のポイントと考えた

のは、わたしだけではないようです。それにしても、トンネルができてから岬の観光客が増えました。一

昨年はいつ行ってもたいてい人に会うことはなかったのに。休日には観光バスが停まっていることもあり

ます。大好きな場所が大勢に認められるのはうれしい気がしますが、一方で「オレの縄張り?を荒らして

くれるな!」みたいな気分も。