能取の海に冷たい風が

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 トンネルができてから能取岬で会う車が増えています。今月の2日も先客があり、わたしがいる間にも

何台か到着しました。漁港近くの道路には防雪柵の組み立てがはじまっていて、岬牧場の牛たちはそれぞ

れの農家に引き取られた後です。トンネルができる前は、こういう季節に来るといつも一人でした。わた

しはヤッケと中綿ズボンを用意していましたのでしばらく歩き回りましたが、みなさん看板の前で写真を

撮って早々に引き上げて行きます。冷たさに耐えられないのでしょう。オホーツク海から吹く風が冬の予

感に満ちていましたから。

 道東の秋は終日晴れていることがほとんどありません。この日も、陽が出たかと思うとすぐに雲に覆わ

れ、また雲間から光が漏れるという繰り返しでした。そのたびに海の色が変わります。岬の突端を境に北

側が暗く南側が光る瞬間もあります。でも、カメラを構えたときには意地悪く境目が消えています。浅瀬

では三角波が白い模様を描き、湖側の護岸には高波が打ち付けていました。能取湖の上空にはたくさんの

トンビが舞っているのに、岬では風に流されている2、3羽のカラスだけ。カモメさえ近づきません。流

氷がオオワシを連れてくるのは1月になってからでしょうか。