採るつもりなんかなかったよ

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金曜日の湖畔ドライブの話題をもう一回。

湖のことは藻琴山展望台の案内板が簡潔に説明してくれています(写真)。売店や遊覧ボート乗り場のような人工物がない湖面(写真)を近くで撮りたくて、路肩に車を止めました。水辺に下る小道は途中から低木の林に消えています。車道下の藪には消えたばかりの残雪を思わせる湿気があります。葉の大きな白い花(写真)が咲いていて、撮ろうと近づいたらこごみがいっぱいありました。

山菜採りなんか考えていませんでした。その前の日も近所の人と、「山には行かんのかい、」「時間がなくて、今もこれからテニスに行くんですよ、」なんて会話をしたばかりです。ほんとですよ。山菜じゃなくて、写真をとりに降りたんだから。第一入れ物も持ってないし。それなのにこごみがささやくんです。「オレんこと無視するんか、もうすぐ終わりだよ」って。かなり伸びているようなので、試しに先近くを持って軽く力を入れたら、すっと折れます。これなら食えるなと思ったらもうとまりません。その気になって見回すと、土から顔を出したばかりの芽もあちこちにあります。すぐ手では持ちきれなくなって車に戻ると、なぜか座席にはスーパーのビニール袋が。10分もするとそれもいっぱい。そしたら今度は食べごろの太い蕗の茎が「オレは?」って。しょうがないから5・6本摘みました。

埼玉のスーパーでこごみっていえば、小さなのが6個ほど行儀よくトレーにラップされていて、295円とか値がついていました。「これっぽっちじゃ食った気がしないし、値段からしていくつも買うわけにも、」なんて思って横目で眺めて通り過ぎたものです。こっちじゃ別にありがたくも珍しくもないみたいで。そういえば今朝、隣の空き地で雑草のなかに3・4株芽が出ているのに気づきました。別に採ろうと思いませんでしたけどね。だって、冷蔵庫にあるゆでて水につけたのが、毎日食べても5日はかかりそうですから。蕗は一見硬そうな外見にだまされて、ゆですぎてしまいました。ちょっと崩れかけたのをそのまま佃煮風にしたら、口の中でとろけ、風味があっておいしかった。これなら前の美幌川でまた摘んでみてもいいな。

この日家に帰ったら隣の人が、「ウチの庭でできたんだけど、」って、アスパラガスを持ってきてくれました。取れたてのアスパラってこんなにおいしいものだったんですね。これも3食分になりました。