芝桜の蠱惑(こわく)的な薫(かおり)

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 サイタマンさん、イチゴのことです。3・4週間前に畑に下ろしてわらを敷きました。ようやく一個だけ実が赤くなっていますが、食べるにはまだまだ。今年は実を取るより増やすのが目的です。欲張って超大粒の実がなるという苗を買ったので、一株が一パック分ほどの値段でした。やがて蔓が伸びてそこからたくさん芽が出るはずなので、それを分けて、来年は30株以上にする皮算用です。

芝桜は、写真のような大群落になると、官能に働きかける深い薫を立ち昇らせるのですね。ウチの庭に一輪ずつ生えていたり、町で家々の石垣を飾ったりしているときにはわかりませんでした。露骨ではないけれど、体の奥に眠る性的な衝動にそっと触れるような、不思議な重さの刺激です。ピンク、赤、白、色彩の洪水にこの薫。何か柔らかなものに包まれて、ゆらりと眠くなりそうです。

 「ウッソー、これヤベー、この花マジきれいジャン。」カートにカップルが乗っていて、若い女性が言っていました。ここ東藻琴の芝桜公園には、丘全体を覆いつくす花群落の中に、カートを運転できるコースも、ちょっとしたアスレチックのような遊具も、ミニSLも、オートキャンプ・サイトも、宿泊できるロッジもあります。数台の観光バスがとまっていましたが、観光客は広く散らばっていて、混み合う感じはありません。

 花の盛りには入場料が必要です。外から十分見えますから、500円払うこともないかと思ったのですが、入ってみて納得しました。これだけの花の手入れをして、ゴミ一つない環境を維持するには、それなりのコストがかかるはずです。入場券の半券を持っていれば、何回でも出入りできるそうです。日付は入っていませんから、地元の人なら花が終わるまでまた来ることもできるのですね。

 いまの季節、行って見たいところがたくさんあって、毎日が日曜日のはずなのに、何か時間に追われるような。
 
 もう一枚の写真は芝桜公園から望んだ藻琴山です。まだ雪がたくさん残っていました。