丹頂補遺 2
takeさん、そちらはもう菜の花の季節なのですねー。オホーツク地方は暖かい日もあるものの、今日のような
真冬日もあります。
トムキャットさん、空き缶が嘴に刺さった鶴の話、こちらでも続報は聞こえてきませんねー。どこかの給餌場に
は来ているでしょうから、何とかしたのだと思いますけれど。
1920年代から50年代にかけて、開発や狩猟でタンチョウの数は20から30羽台にまでに激減したのだそうで
す。放置していたら佐渡のトキと同じ運命だったでしょうね。そのころから餌付けが始まり、62年に172羽、200
0年に740羽が数えられるところまで回復したとか。当時から農家の人は、作物をついばんでいてもそれがタン
チョウなら追わなかったと聞きました。現在の総数は1、300羽程度と推定されているようです。
雑食で植物・穀物の他、虫や小鳥の雛・ネズミ・魚なども食べるみたい。優雅な姿かたちにも似ず獰猛なとこ
ろもあるのですね。まあ鳥は恐竜の子孫だと言われていますから。6から9キロの身体を養うには、相当に広い
縄張りが必要になると思います。
農地開拓が進む前の北海道にはそれだけ豊かな森、草地、湿地があったのでしょう。いまも湿地には未開拓
なところも残っているので、夏は1000羽を超す個体が自力で生きられるようです。でも冬はやはり厳しく、給餌
をやめたらまた減ると思います。完全な野生に戻れる日は来るのでしょうか。それはヒト文明の行方しだいかな。