流氷接近
るでしょう。各地で冬のイベントがさまざま企画され、北海道は冬の楽しみが最盛期に入ろうとしています。
健さん、雪が降ると踏み跡がなかったりあっても歩きにくかったりで、土手を散歩する人は少なくなります。で
もわたし以外のスキー跡もあります。夜明けから夕方まで、犬に散歩させたり健康のためにウオーキングしたり
する人は多いのですが、この時季はほとんどの人が土手ではなく、道路わきの歩道やせせらぎ公園など、歩き
やすく整備されたコースを選びます。
昨日昼ごろ能取岬で撮った写真です。アムール川河口からはるばる南下してきた流氷が、18日よりだいぶ岸
に接近しました。そして沿岸で発達した氷が次々沖にさまよい出て、密集しはじめています。両方が合体すると、
気象台は「接岸」を発表します。
さらにそれからも沖から岸に向かって圧力がかかり、押し合いへし合い、割れて重なり乗り上げて、大きな凹凸
ができるのが、往年のオホーツク海でした。近年はなかなかそこまでいきません。1月末から3月末まで、年によ
っては4月に入ってもでんと居座っていたのは、今はもう昔話。
昨今は、ようやく接岸したと思ったら次の日には沖に去り、1週間ほどで流氷の季節が終わったりすることもあ
ります。だからちゃんとした写真を撮ろうと思ったら、すばやく行動しなくては。というわけで、あと2,3日で接岸し
そうだからそれから出かけるつもりでしたが、今日の日曜は天気がはかばしくないという予報もあって、昨日のう
ちに。
晴れていたので、岬にはけっこう何台も車が集まっていました。5年ほど前にトンネルができるまでは、道路
開通は5月。岬から流氷写真を撮ろうと思ったら、冬山登山並みのラッセルを強いられたでしょう。今は気軽に行
くことができます。
岬から海水がまったく見えなくなり、視界の限り雪原が広がることもあります。それはとても雄大な風景です
が、写真素材としては単調です。今回のように海と氷がさまざまに混じりあっているほうが、狙い目が多くなりま
す。知床の山がくっきり見えなかったことだけが残念。海と氷と白い山、それを撮りたかったのに。