ヤマハギの氷花
手入れがされていない荒れた空き地に、いつの間にか生えてきたヤマハギがあります。いまは1メートルくらい
に成長し、去年の初秋、派手ではないもののいくらかの花をつけていました。冬になって冷え込む朝は、葉が落
ちて裸の細い枝を氷の花が飾っています。とりわけ美しいのは、光が低い位置から透けてくるとき。それと枝のこ
こそこで氷の結晶が小さくきらめいている様。どちらもわたしのウデではうまく映像化できず、もどかしく感じてい
ます。とりわけ氷晶のピカピカは、肉眼での強い印象を画面でほとんど表現できません。
懲りずにこれからも挑戦するつもりですが、空き地に車が駐車することがあるので、邪魔にされて抜かれてしま
うのではないかと心配です。ありふれた野生種ですから他の場所にも生えていると思いますが、雪が積もると路
肩に車をおく場所がなくなります。それに膝まで埋まる雪原にはなかなか入り込めないので、探すのがたいへん
です。というわけで、アプローチ可能な場所に見つけたヤマハギにこだわることになります。細い枯枝の密集具
合が、他の草木より美しく氷花を咲かせるような気がするので。