山の花(後)

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 昨日に続いて、8月はじめに大雪山姿見の池探勝路で咲いていた花たちです。まずはミヤマリンドウ。背の高さ

10センチ前後、花の直径は2センチ前後です。もうすこし大きなエゾオヤマリンドウもそろそろかと思いました

が、ちょっと早かったようで、わたしは見つけられませんでした。茎の先端でいくつもの花がひしめきあうエゾオヤ

マリンドウより、花弁がよく開くミヤマリンドウのほうが見た目がいいかな。それに小さいからかわいいし。

 次の二枚はエゾイソツツジ。イソツツジは川湯硫黄山周辺の群落が大規模で、釧路湿原温根内の木道で見ら

れるのは蕾の赤みが濃く小さくて可憐です。しかしどちらも花期は6月後半から7月初めの短い間。ところがここ

では6月から8月まで咲き続けています。

 最後の二枚はアキノキリンソウの高山型・ミヤマアキノキリンソウです。またの名をコガネギク。下界の仲間は

文字通り8月末からはじまる秋の花ですが、ここでは6月末にも咲いていました。どの花も雪解け開始から初雪

までの3ヶ月間に開花から種作りまですますので、固有の季節などにとらわれていられないのかも。下界では

キリンの首みたいに花穂が伸びて、ときにはセイタカアワダチソウと紛らわしいこともあります。でもここのは穂

がまとまっていて、ちがう花だとはっきりわかります。山の花はたいていそうですが、この黄色もあざやか。くすん

だ色をしていては数少ない虫たちに受粉を手伝ってもらえないから?それとも空気が澄んでいるから?