釧路湿原温根内
8月10日の釧路湿原温根内遊歩道は、歩き出したときから空模様が怪しく、木道から林の縁に沿う軌道敷跡
に入るころ、本格的に降ってきました。傘の下から見ると、茂る葦の間にもさまざまな花が咲いています。薄いピ
ンクはヒロハヒルガオ。マルバトウキ、オオハナウド、エゾヨロイグサはどれも白い傘状の花で、わたしには見分
けられません。小さな房が半球状に集まっているのはドクゼリでしょうか。ヒメジョン(ヘラバヒメジョン)とクサフジ
に囲まれている黄色はイヌキクイモかな。
カラスアゲハは羽が破れています。春に孵化した生き残りでしょうか。夏に孵化したものならもっと元気そうか
も。名前のはじめに「ミヤマ」が付くほうか付かないほうか、よくわかりません。羽の裏に白い筋がはっきりしてい
るかどうかだと、何かで読んだような。小さな白い蝶はきれいだけれど、そばの黒毛虫が前身でしょうか。だとす
ればずいぶん印象がちがいます。美しいものと醜いものの代表みたいに。
この日は東京からの一行が最終便の飛行機で帰る日。湿原から釧路市街に向かい、和商市場でお昼にしまし
た。ご飯を買って魚屋で一切れずつお刺身を載せてもらう勝手丼は好評でした。子どもたちも二度目に挑戦。い
つもは食事のたびに食べさせようと親が苦労しているのに。わたしの感覚ではかなりの値段ですが、旅行者には
めったにないことだからいいのかも。わたしがウチの近所で買う値段は、一柵でここの一切れです。確かに味は
いいのですが。