夜明けの岬で
未明の能取岬では燈台の黒いシルエットの先端で灯りが回転していました。8秒で1回転という記事を目にした
ことがあります。計ってはみませんでしたが、もう少し遅いように感じました。この灯台は早朝や夕ぐれの薄暗が
りがしっくりきます。雪や流氷を背景にしていれば昼もいいけれど、夏の強い日射しのなかでは味気なくて。知床
連山上空で空がだんだん明るくなってきました。海中の岩に佇むアオサギの姿が見えてきます。草叢のなかの
小路を歩きながら振り返ると、低い日射しを受けた燈台が薄赤く染まっていました。
サッカーファンというわけではないけれど、女子ワールドカップの試合は見ています。決勝トーナメント回戦、ベ
スト4を決める対ドイツ戦には引き込まれました。大方の予想では前回優勝のドイツ有利でしたが、なんと勝って
しまいました。相手の度重なるシュート失敗に援けられたとはいえ、120分走りぬいた彼女たちの体力には脱
帽。たくましい女たちという印象です。日本の女性たちには政治や経済などさまざまな分野で、こんなふうに活躍
してもらいたいものです。下に強く上に弱い威張りたがり屋の男など蹴飛ばして。でもどうか、偉くなりたがって男
文化の悪弊に染まったりしないでね。