牛と知床
このあたりの多くの町や市は高台に公営の牧場があります。5月に若草が萌えてくると農家から牛や馬がや
って来て、たっぷり草を食べて肥え、11月ごろ雪が来る前に各農家に帰ります。預けた農家は夏の間に自分の
牧場で牧草を収穫し、シートに包んで蓄えておき、牧舎で冬をすごす家畜の餌にします。かつてはサイロで牧草
を発酵させていましたが、今ではビニールシートのロールになりました。サイロはまだ田園風景に趣を添えてい
るものの、実際には使われていないそうです。
写真は能取岬にある網走の美岬牧場です。青いオホーツク海と白い知床連山を背景に牛たちがのんびり。も
うそろそろ馬もやって来ているでしょうか。家畜のいる場所はどこでも入り口に白い粉が撒かれ、関係者以外立
入り禁止の札が掲げられています。北海道では被害は出なかったと思いますが、去年の口蹄病騒ぎから関係
者は神経質になっています。
昨日は午後から激しい雨と雷があり、今もまだ稲光が光ってはごろごろ鳴っています。予報では今日一日ずっ
とこんな調子みたい。短い夕立は夏に付き物ですが、これだけ長く続くことはあまりなかったような。やっと庭に
根付いたカボチャ苗や花を付けはじめたイチゴは、乾いた土に水分がしみこんだ最初こそ喜んでいたみたいだ
ったけれど、ずっと続いて畝の間が水溜りになり、今はあまり元気がありません。今年の夏は例年より気温が低
いという話もあり、気がもめます。